誰にでもやってくる介護、その制度と施設選びのポイントを知りましょう

・仮に60歳の方が、転倒し、頭を強く打ち、くも膜下出血で介護状態になった場合、どうしますか?

 家族が申請して、公的な介護認定を受け,介護保険を利用して「介護」を100%、受けられるでしょうか?
 答えはNOです。

 くも膜下出血の原因が、転倒などの外傷性であると介護認定はされません。
 どんなに症状がひどくても、また後遺症がでて介護が必要な状態になっても、一定の条件にあてはまらない

 介護状態は介護保険適用の対象外なのです。

 65歳未満では介護認定の原因となる病気は16種類なのです。
 くも膜下出血は対象病気の「脳血管疾患」なのですが、その原因が、外傷性だと対象外なのです。

 また、交通事故などで被害者として、介護状態になった時はどうでしょうか。

 これは、別の届け出や、証明書の提出からスタートします。
・長期にわたり、介護保険料を強制的に徴収されているわけですから、その中身を知っておかないと、

 いざという時の備えが不十分になる恐れがあります。
・公的な介護施設は3種類ありますが、介護レベルによって入居できるか、空室はあるか、民間の介護施設を

 利用した場合、費用はどうなるのかなどは基本的なことですから、ご自身はもちろん、親族の介護について

 考えてみることに早すぎることはありません。
 「特養」や「老健」などは入居できる介護レベルや、入居期間に条件がありますが、費用負担は民間の

 介護付有料ホームより少なくて済むのが一般的です。
・民間の介護サービスも多くあります。人的不足が叫ばれていますし、その選び方のポイントと一時金等の

 法律改正(27年4月から改正され算定基準の明示義務や返還条件など)なども知っておきたいことです。

 入居したものの介護体制が合わなくて、すぐに退去になった場合、入居時に支払った一時金の返還で

 もめることがないよう、契約時にはしっかりと確認しましょう。

 (一時金の算定根拠の説明も受けましょう、業者には説明義務があります)

 法的には民間の介護サービス業者は認知症になったからといって退去を通告することはできないのですが、

 一部の業者では、発生してるのが現実です。
 ご自身や親族のため有料老人ホームを数百件も見学されたかたもいらっしゃいますし、老人ホームを紹介して

 くれる業者もあります。
 しかし、最終判断はご自身の「知識」と「経験」(体験入居や評判など)と「資産」と「相性」になるでしょう。

 

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